複雑・ファジー小説

Re: Это убивает【7/9本編更新】 ( No.122 )
日時: 2014/07/19 16:08
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: ktFX/uOB)




「ねえ嵜」

廻間はリビングに降りてきた嵜に話しかけた。

「『復讐』って言葉、知ってる?」

その言葉を放った後、あたりの空気は一気に張りつめた。
ぴんと息苦しくなるような。

「ほかの言語で言うならば『Revenge』。どう?」

嵜は間髪入れずに、知ってる、と答えた。

「それなら話は早い。ここからが本題だ」

廻間は指をぴっと立てると、急に声色を変えて話し始めた。

「ぶっちゃけさ、復讐してみない?『自分の体を傷つけてきたクラスメイト』にさァ」

嵜はその一言にピクリと反応した。
心なしか、口元が歪んで見えた。
眼は『鬼』の眼光へと変わる。
そして、持っている布きれをつかむ力が、不意に強くなる。
それはまさに、『やりたい』とでも言わんばかりの態度だった。

「教師だって見て見ぬふりでしょ?ッハハハ、どう?復讐してやろうじゃん?ね?」

そうまくしたてると、嵜はようやく口を開いた。

「やる。やりたいじゃなくて、『殺る』」

妙に高揚とした声だった。
廻間はそんな嵜にうんうんとうなずいて、こう言った。

「よし!それじゃあ作戦を練ろうか!!ちょっと出かけよう!!」

廻間は嵜を半ば引きずりながら、外へと出て行った。
ちなみに俺————凪も、廻間に連れられた。



『ねー今度アイツどんなふうにするー?』

『椅子とか三階から目の前に落とすとかどぉよ?』

『ゴミも頭の上から落とそー!!』

『ナイフとかゴミ箱に仕込もうよ!!』

『じゃあ全部やろ!どうせ反撃も何もしてこないしぃー』

『『『さんせーい!!』』』

『明日早速やろー』

『そうしよー!』

『『『『きゃはははははは!!』』』』



続く