複雑・ファジー小説
- Re: Это убивает【2/26更新済】 ( No.17 )
- 日時: 2014/05/02 17:59
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: /GGwJ7ib)
- 参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html
sixstory—A murderous fiend's night—
放課後。
いつもの道を通って下校している凪に、一通のメールが届く。
差出人には「HAZAMA」と記されてあった。
そう、あの情報屋、「廻間」からである。
題名欄の所には「仕事」と記されてある。
大まかな内容はこういうものであった。
『仕事見つけたよキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
ターゲットはァー、最近世間を騒がせているゥー、指名手配犯ッ!
写真も添付しとくよー\( ‘ω’)/ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!
しかもそいつ、今日の夜犯行するって呟いてたZE☆
そいじゃ、ぐぁんばってぬぇー。アデューッ!!!』
一瞬目を疑いたくなる内容だが、凪は動じない。
慣れてしまったからである。
「やれやれ………」
凪は呆れたようにスマホを仕舞うと、急ぎ足で家へと向かった。
ピリリリとメールの着信音が鳴る。
「んー?」
寝ぼけナマコを擦りながら、嵜はスマホを手に取る。
何を隠そう、廻間からのメールだった。
そのメールをみた嵜は、目つきが変わった。
「………………ターゲット確定」
機械じみた事をいうと、驚きの早さで着替え、準備する。
「出番みたいだよ、『イーグル』。」
彼女が言うイーグルとは、拳銃の「デザートイーグル」のことである。
単発でも車を壊すぐらいの威力がある拳銃でしかも扱いやすい。
どこで手に入れたかは謎だが、彼女の武器は決まってそれだった。
「さてと、凪を待ってる間、久々にドラクエでもしますかね。」
そういって、彼女は掘り出したばかりのファミコンをつけ、ゲームを始めた。
「これでよしっと」
ピッと電源を消す廻間。
ここは書斎。
本来ならば、別の主がいるのだが…………
その主はもう既にこの世を去っていて、今は主亡き部屋となっている。
だが、廻間が使用してるから、今の主は廻間と言った方がいいかもしれない。
「さて、お二人さん。今夜はどんな殺しを魅せてくれるのかな…………?」
カタカタと、不気味な笑い声が部屋を満たした。
———————誰もいない書斎を、ナニカの響きがただただ満たしていた。