複雑・ファジー小説

Это убивает ( No.34 )
日時: 2014/03/12 14:58
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: ktFX/uOB)
参照: PCからの投稿。GGXたのすぃ^q^ 今回短めでっす

elevenstory—Low blood pressure to gain—



【昼休み】

嵜は授業が終わると立ち上がり、外へと向かった。
中庭に出ると、ポケットからスマフォを出すと、とある者に電話を掛けた。
暫くの電子音のあと、人の声が聞こえた。

『もしもし?』

「………華蓮、今いいかな」
『んー大丈夫だけど』

電話の相手は、嵜のゲーム友達である村雲華蓮(ムラクモカレン)。
引きこもりの為、外に出ることはめったにないが、出たら出たで問題を起こしてしまうとか。
なので、買い物などは他人に任せるそうだ。
しかし、流行に異常に詳しく、最先端を欲すという一面もある。
出会った経緯は、ネトゲだとか。
そこから嵜とよく遊ぶ仲になったらしい。
そして、唯一彼が二人の正体を知っている協力者でもある。
まあこれは、嵜がばらしただけなのだが。

「例のブツ、今から取りに行くから準備しとき。」
『了解。あとさ、ちょっと面白いゲーム見つけたからやるか?』
「やる。ま、とりあえず押し入れに入れたまんまにするなよ」
『へいへい、承知してますよっと』

そこで通話はおわった。
嵜はスマフォをしまい、校舎へと戻り、職員室に歩をすすめた。


【職員室】

入口は人であふれていた。
課題を提出する者、カギを返しにきた者、なんらかのコピーを刷りにきた者………
そんな人だかりをよけ、嵜は担任のもとへ向かった。

その場所へ行くと、当たり前のように、担任がいた。
嵜は担任に一種の冗談……「仮病」を伝え、あっさりと早退をもらった。
嵜がひどい低血圧なのは、学校側も承知しているため、早退は毎度のことに認められていた。
早退届を手に持ち、彼女は職員室を後にした。


【教室】

教室はほとんど人がいなかった。
どこか別のクラスに出かけたか、外へ行ったか、学習室へむかったか………
まだ昼休みだったため、人は少人数しかいなかった。
嵜は鞄を机の上にのっけ、開き、教科書の類をしまっていった。
机の中が空になると、鞄を閉じ、教室を後にした。