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複雑・ファジー小説
- Re: Это убивает【オリキャラ募集】 ( No.50 )
- 日時: 2014/03/25 19:00
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: iuj9z/RI)
- 参照: 今回短いよ!
「…………………はっ?」
式場に戻った3人。
そして、廻間の一言で周りが固まった。
『2人を預かる』
「は?」
その事にはやはり凪も心底驚いて、間抜けな声を出した。
当然周りは引き止めるであろう。
名を捨てたとはいえ、元は安斎。
そう簡単に譲るわけには行かない。
と、思われたのだが。
「……………その方が安全でしょうね」
ふとそんなことを呟く従者が。
全く持って予想しえなかった返事である。
嵜は何の話か分からないような顔をして、キョロキョロしていた。
凪は凪でぽかんとしていた。
ど う い う こ と だ
頭の中はそれでいっぱいだった。
元は安斎の奴にそう簡単に引き渡すのか。
疑問符が浮かぶ。
すると他の従者がさらに付け足した。
「絶対譲らないだろうと思う所にあえて預ける、というのもいいかもしれませぬな。幼いといえども、渚グループ夫妻のお子様。いのちをねらわれないとは、限りませんからの…………」
その一言に周りは大いに納得した。
今回の夫妻の死亡要因は殺害。
しかもメッタ刺しという物であった。
まだトップだけならまだしも、その子供達に手が及ばないとは限らない。
そうなると、安斎をぬけた廻間は、うってつけの預かり手なのだ。
凪もそれを飲み込み、なるほどと思った。
そして凪は廻間に言った。
「廻間、よろしく頼む」
それは、廻間を半分認めたような声色だった。
表情はむすくれているが。
それを聞いた廻間は、よし、といって、
「それじゃあ、預かります。念の為このことは内密に。あと苗字も公表させないようにしますので」
と、周囲に言った。
して、『とっておきの隠れ家』だという場所へ向かった。
続く
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