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複雑・ファジー小説
- Re: 朱は天を染めて ( No.14 )
- 日時: 2014/03/04 00:25
- 名前: Frill (ID: ZneQN.ef)
第十壱話 呼び覚ます悪意
・・・朱羅・・・
・・・朱羅よ・・・
ヤメロ
・・・そなたは・・・わらわの・・・
チガウ
・・・決して・・・逃れる事・・・
チガウ ヤメロ
「朱天、あんたは生きろ!こんな所で死ぬな!!」
竜星・・・
「姉御!ここは俺に任せときな!!」
虎熊・・・
「朱羅様、未来永劫、私は貴女様をお慕いしております・・・」
燕黒・・・
「・・・こんなオイラでも朱羅様の役に立てて嬉しいよ」
黄猿・・・
オレサマハ、オレハ・・・
オレハ・・・
麗らかな日差しが大江山の御社に降り注ぐ。いつもの様に縁台で寝ていた朱羅は大きく眼を見開き目覚めた。
「とりゃーっ!おりゃーっ!!ちぇすとーっ!!!」
広場では瑠華が妖力で造った妖魔『木人鬼』を相手に戦い修行をしている。
朱羅はジットリと掻いた汗を拭うと苦い顔をした。
「・・・嫌な夢を見ちまったぜ」
決して忘れられない、忘れてはならない己の過去。
逃れられない宿命。
避けられない定め。
いずれ訪れるであろう仇敵との戦いの運命。
「・・・必ずケリを着けてやるぜ、夜魔堕大蛇」
朱羅は大木の木漏れ日から除く日の光に目を細め呟いた。
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