複雑・ファジー小説

Re: 猛獣を手繰り寄せる、瞳のさきには。 ( No.136 )
日時: 2014/05/12 21:54
名前: 羽瑠 ◆8.pcJpncmM (ID: UNL2z9Yl)

[嗚呼。スタッフロールが ゆっくりと流れて 頑張り屋の貴方が 夢を見始める 田舎町に続く 二車線道路 見送る貴方の 明日が幸せであれと カーラジオ聞きながら 呪文を呟いた。おやすみ、いつもラブラブラブ…?君のそのあたたかさが、いのちのあかし。君のその手が、いのちのあかし。僕のこの手も、いのちのあかし。素敵だね、証って言葉。結局、強くたって弱くたって、本当に欲しいものなんかわからいんだな…?そんな事無いよ。欲しいものは、いつも君の胸のなかに在るんだよ。真夜中 月明かりに照らされた道を行く どこかに隠した玩具 それから沢山の言葉 誰も気づかない 誰も見ていない  。僕らの秘密に、やっと。貴方が気が付いた。帰りの電車の中で 気付いた 真っ青な空に 恥ずかしがり屋の白い月 ねぇ ちょっと目を離したら 消えてしまわないでね 夜になったら君は もっともっと輝けるの あたしなんかよりずっとずっと 美しい光であたしを照らしてくれる?照らしてあげるよ、何時だって。真昼の月は、いつでも其処に。くぐもった声    ささやくように 言葉を 散らした     誰にも 知られないように  君以外には  知られないように         やわい声が すとんと 胸におちた、言葉はもう、憶えて居ないけど。君の優しい声は、頭の中で。木霊している。やる気っていくらで買えるの?買えないよ。人生は、そんなに甘くない。気付いて、気付いてよ ここにいるじゃないか 手を差しのべるストーリーとは裏腹 分からず屋と呼んでやる でもさ やっぱさ 無理だよ 自分から離れるなんて無理だよ ここに残した傷を つめあとを 見てくれる日を待ってるよ。そうだね、キライでも。自分はじぶんだもんね、空を見上げて腕伸ばせども、手に残るのは虚しさだけ。「空はやっぱりでっかいや」そう言い訳し、伸ばした腕を引き戻す。いつになっても届かぬ想い。伸ばした腕のその先の手を握りしめることもせず、ただ黙って腕を下ろす。高嶺の花は、今日も僕の瞳の前を。いとも容易く通り過ぎた。一つの傘に二人。アイツの右肩が少し濡れている。だけど、幸せ何だろうねアイツは。あめ。雨。]

Re: 猛獣を手繰り寄せる、瞳のさきには。 ( No.137 )
日時: 2014/05/12 21:47
名前: 羽瑠 ◆8.pcJpncmM (ID: UNL2z9Yl)

[嗚呼。キミを見ていても 、目はちっともあわない。それは、キミがあの子を見ているから。あの子の前で見せる笑顔は、私は見たことがなくて。どうしたら私を見てくれますか?なんであの子なのかな…?くやしい悔しいクヤシイ悔しい。満月は綺麗で、真っ暗な 世界を静かに優しく照す。それを眺める私 その頬にツタウひとすじの流れ星。僕は、笑った。昔ながらの電灯が立ち並ぶ。 バスは逃すと一時間待ち。 家から10分で山、川、田んぼ。 不便なのかもしれないけれど 住み慣れたあたしには 当たり前。 ちょっと世界が広がって 便利な都会を知ったけど、 親戚みたいに親しげな店員さんに 心がなごむ 今日この頃。ここに生まれて良かった。今日も、ありがと。優しい故郷。生きるということは、暗闇の中にいることなのかもしれない。目の前には柔らかい幸せがあるかもしれない、固い苦しみがあるかもしれない、そして終わりがあるかもしれない…だけど僕らは止まらずに、歩き続けなくちゃならない。見えない何かに立ち向かう、それが生きるってことだから。暗闇に生きる、あたしの優しいヒカリ。この気持ちを そっと 伝えたいと思った 大きいんじゃなくって 小さいんでもなくって そのまんま あなたに伝えたいと思った ずっと ずっと あなたが わたしの 1番大切な人 その言葉を そっと あなたに伝えたいと思って 言えなかった今日という日 。母の陽だから、貴方に花束を贈りたい。史上最高のぴんくのかーねーしょんをば。君に、きみに…?優しいだけの男じゃダメだ。何年も前からずっとそう思ってた。だけどどうすればいいかわからなかった。 今やっと見つけたんだ。優しさの先にはもうひとつ扉があったよ。ぼくはみた、希望の光を。抱きしめたい 背中 いちど蹴りたくなった 背中 なあ、お前はいつも同じだったのか。なあ、僕は今も同じなのだか。 あやふや  夢から醒めて すこし下手くそな溜め息ついたのは、伝えたいことばがあるから。「またあとで」夢のあとで。君に逢いたい。]

Re: 猛獣を手繰り寄せる、瞳のさきには。 ( No.138 )
日時: 2014/05/12 21:55
名前: 羽瑠 ◆8.pcJpncmM (ID: UNL2z9Yl)

[嗚呼。時に暖かく光り、時に冷たく光る。穏やかで神秘的。私が其の名を継ぐのなら、其の光も持っているのか。月のひかりを。ほんのすこし、疲れてるだけだよ 最初から何も起こってなかったんだって そんなことないけど いまはもう、綿毛より遠くへ浮かんで飛んでいった 本当は一番近くに居るのに。雨だから、すこし。君に逢いたくなった。嫌いだからと切り捨てた。グシャグシャに混ぜたかった。あの感情。強くなりたいと幾度となく願っては崩れていったあの感情。無意味な理屈を並べてはそれを盾に進んでいた。だけどそれも無くなった。 ねぇ変わりたいよ。変わりたいよ。変わりたいんだ。思いはいつか望みとなって私の胸を駆け抜けていった…。あの感情は、永遠に。僕のココロを掻き乱すのだろう、遊覧船の君は  僕を  乗せて  どこまでも   遠く遠く           天動説を 信じた君は  いつも 空ばかり  見上げていて             初めて目が合ったとき 君は  確かに僕を 映していた        深海魚の君は   寝息を たてて   夢と遊ぶ。観覧船のきみは。おおきくわらっていた。そんな気がした。ああいうこともあれば、こういうこともあるよね。そうだ、海へ行こう。失うときはいつもそう、君のこころに気付くとき そしてまた、泣けない夜を幾度も越えていく 一瞬の気の迷いが、僕らを乱していくなら そんな世界はいらない。ただ、こころふたつ生きていたい。泣けない夜を、また幾度もひとりで越えた。君からの突然の問いに、慌てる僕。答えを見つけようと、自分の言葉の海から言葉を選ぶ。だけど気づいてしまった。ここにある言葉では、優しい嘘しかつくれない。君を傷つけたくないがために、尖った真実を避け続け、作り出した浅い浅いこの海で、僕は溺れてしまうのか…?言葉の海は、不都合だ。突然降ってきた。少し前までは、君が泣いているんだと思ってた。でも違う。私の心が泣いているんだよ。雨が降る、前触れもなく空が曇って、君も同じこの雨を見ているのだろうか。雨は、虹の幻像を、僕へと運び込んだ。]