複雑・ファジー小説

Re: 猛獣を手繰り寄せる、瞳のさきには。 ( No.37 )
日時: 2014/03/17 22:25
名前: 羽瑠 ◆pppAtQkMuY (ID: Aj4Ev7bA)

[嗚呼。おかしいよね 卒業式なのに。 また明日って言いたくなる。 月曜日にはまた学校で会えるような、 みんなでバカ騒ぎして笑えるような、 そんな気がしちゃうの。 終わりってわかってるのに 実感がなくて… こんなに思い入れぶかいなんて思わなかった。 こんなにみんなとの日常が好きだって思わなかった。 自分がこんなに泣くなんて思わなかった… 思い出なんていらない。 ずっと今を刻んでいたい…!卒業。楽しかった。きっと逢えるって。いつまでも。信じて居るから。だから。一緒にされたくなくて したくなくて  囲ってたのは 守るためだと思ってた でもほんとは 遠ざけてたのかな…?綺麗だから。君は、いつまでも。いつまでも。綺麗だから。だから、そっと胸の隅に隠しておいたんだ。今君を見つめられているこの時がほんとに幸せだということにまだ気づくことができない 君との思い出ははかなく泡のように消えていく 君の気泡は今どこに 私はもうきみを見つけられない。真実は、全て。泡のなかに。きえてしまった。消えてしまったんだ。だから。だから。私が人生で一番言いたいのは、「ありがとう」なのにね。 言えてたっけな?言えてないよね、きっと。 なんて思ってたら授業終わってた、あーっ、聴かなきゃいけなかったのに。 「でも、いいや!」 今までで一番言ったのはこれなんだろうな。 ネガティブなんだかポジティブなんだかよくわからない言葉。 やっぱり私は宙ぶらりんなんだなー。ほら、希叶の音が、体中に響いて。響いて…!!飽きてしまったの 息をすることすら 疎ましくて えいっとなげだしたこの体は 落ちたそばからほどけて消える。あいうえお。恋愛に  男も女も関係ないよ、と  貴方は言ってくれたね  君は女性だよ、と  貴方は言ってくれたね  でも、でも  貴方の恋人になるには  僕は僕であっては  いけないんだ  どんなに、どんなに  僕を繕っても  僕は男なんだ。チョコレートは噛み砕けない。ごめんなさい。僕は、死にたいわけじゃない。 ただ、生きることが辛いだけなんだ。僕は、死ぬまで、生きていたい。ただ。それだけなんだ。会いたい 会いたい“会いたい”の 私の頬に 一滴 冬は泣く 春が来ることを 季節は廻り 春が来た やがて また 冬は来る 本当に 僕にも 冬は来るの? と 君は 問いながら 冬が来るのを 待っている 君の頬にも 一滴。冬の君。涙が、春を。誘い込む。制御・処理・追いつかない。記憶だけはバックアップいつでもフラッシュバック。計算なら、いいのに。誤作動は、回避してよね。ねえねえ…。わたしのコア。ひとつしか、ないから。ねえねえ、ユーザーのあなたがパートナーなら、きっと、ちょうどよい、と、思うの。 Calling.Please.User. C.P.U. Calling.Please.U. Contact.Precious.U. C.P.U. ワタシノ コア。C.P.Uあなたは、CPUなのかな。解らない。わからない。]

Re: 猛獣を手繰り寄せる、瞳のさきには。 ( No.38 )
日時: 2014/03/17 22:26
名前: 羽瑠 ◆pppAtQkMuY (ID: Aj4Ev7bA)

[嗚呼。傘と雨のはねっかえり 月の目 しだれの眠気なまばたき 夕方のはぐれ雲 おそろいコットンパール 雪と愛 あるようでないようで あるような なんてことない日々のこと。ならべてみたの。涙のかけらを。「あと5分」は お約束でしょ ドリップのコーヒーと ミルクの混ざる匂い マフィンをかじって 夢の余韻に浸ってみるの ホトトギスの挨拶に 気付いたんだ 世界は緩やかに 花開いているの…?おはよう。おっとり。今日も、よろしくね。おやすみ。意義はない 当たり前すぎて 忘れていた 僕は生きていたって 意味は無い 当たり前すぎて 忘れていた 星も生きていたって 燃え尽きてく ただ只管に 燃え尽きてく ただ只管に 生きながら死にいく 抗いたい心も もうすでに 生きながら死にいく 抗いたい運命も もうすでに 今日もまた 燃え続ける ソレしか知らない ボクラハ そう。only only!!たったひとつの揺るぎ無い花に熟れ。一日を退屈と思う人は目標がない証拠。貼り出された受験番号の裏にある、隠された数字は誰にも見えない。 そこには、受からなかった人たちの番号がある。傲慢な人はその番号を、落ちた人の番号と呼ぶ。傲慢な彼らは、自分は選ばれた人間だと言う。でも、選ばれたのは、彼らではなく彼らの点数である。彼らの番号が貼り出されるまでに、一体いくつの数字を犠牲にしたのだろう。数字に血を塗るのは人間、しかし手柄を得るのは人間である。人間は、どこまで傲慢なのか。あかい数字。悔しい程にあかい数字。解ってたんだ。だから。これ以上、僕を白い目で見ないでくれ。これから、努力を重ねて。絶対に。白い数字にしてみせるから。だから。飽きたのなら スパイス利かせてみてさ それで駄目なら 飽きたって、だれかに いうのも スパイスじゃない?うたうスパイス。ほのかに香る 金木犀が 僕の心をすり抜ける あの日の夕暮れも あの日の歩道も もう二度と目には映らない 消え去ったんだ 空中に。あまりに綺麗で、涙が止まらない。ばいばい、またいつか。幻とお話をした夜。君はどうにも滑舌の回らない口調で擬音を発す。眠気と、もう戻れない、そういう予感。言葉にしていないだけ。二人とも、疎通する願望を隠した。ねぇ、私たちって可哀想じゃない?そろそろ、もう、限界の先。君が開けた間に、震えた心は満たされすぎて。雑踏にはない、暗闇の、いつもと違う一人の夜に。いつもと違う満たされた夜。今日も、ありがとう。またあした。おやすみなさい。]