複雑・ファジー小説

Re: シークレットガーデン〜小さな箱庭〜 ( No.22 )
日時: 2014/03/25 12:17
名前: 姫凛 (ID: kaDNG7L3)




-スキップ物語-(序章)





人里離れ寂れた誰も寄り付かない小さな小さな村で謎の流行病に侵された妹 ヨナとたった二人で暮らしている少年 ルシア。

今日もいつもと同じように隣町で仕事をわけてもらい、近くの森でイノシシ狩りをする。

本日の取れ高は最良でこれならヨナの大好物 メロンが買えると喜ぶルシア。

…だったが帰り道、日が沈みかけ薄暗くなった獣道をヨナらしき人影がゆらゆら歩いているのを発見っ。

すぐに声をかけたがヨナは何も反応がない。

不思議に思いヨナの元へ駆け寄ろうとしたその時、突如なにもなかった空から魔方陣が現れ人ならざる存在が降って来たのだ。

しかもそやつらはゾロゾロとヨナにへと歩み寄って行く。

ルシアもすぐにヨナの元へ駆け寄って行く……そしてもう一人。

変な雄叫びと共に一人の少女が空から舞い降り、化け物たちを斬りまくりヨナを化け物たちから救ったのだ。

彼女の名はランファ。ルシアは助けてもらった礼を言い、ヨナにも礼を言わせようとしたがヨナがいないことに気づきヨナの悲鳴が聞こえた。

ヨナは何者かに連れ去られている最中であった。

誘拐犯を追いかけ危険なため封鎖された石の神殿へと向かったルシアとランファ。

……だがランファは何故かルシアが石の神殿に入ろうとするのを止める。

ルシアはそれを押し切り中へ入って行く。

そして最上階にたどり着いたルシアがみたのは祭壇にぐったりと横たわるヨナの姿だった。

ヨナを助けるため誘拐犯に立ち向かうルシアだったが、敵兵のロボットに歯が立たず瀕死の大ケガを負わされる。

生と死の狭間に立った時 ルシアは誓う どんな犠牲を払ってでも絶対にヨナを助けたいと--

……すると死にかけたルシアの奥底に眠る獣が目を覚ました。

驚異的に強くなったルシアはロボット達を一瞬で撃破し、誘拐犯へと挑むがあちらはいくつもの戦場を生き抜いた歴戦の戦士。

いくらルシアの眠る力が目覚めたとしても勝てる見込みゼロの無謀な戦いであった。

…が突如、入口で別れたはずのランファが崩れた天井から現れルシアの代わりに誘拐犯の攻撃を真正面から受け止めたのだ。

その光景を目にしたルシアは自我を取り戻し我に返るが目をやられつぶっている間に、誘拐犯はヨナをつれここではない何処か遠くへと瞬間移動し連れ去ったのだ。

………ルシアの目が見えるようになった頃にはロボットの残骸と目の前に横たわるランファだけだった--