複雑・ファジー小説

Re: シークレットガーデン 〜小さな箱庭〜 ( No.52 )
日時: 2014/03/26 10:37
名前: 姫凛 (ID: nGb.G1Wf)

-スキップ物語-(第二章)






デスピル病の脅威からシレーナを救ったルシア。

ルシアはすぐにでもまたヨナを取り戻す旅に出ようとするが、シレーナもまた強引に仲間になりついて来る。

危険だからと色々理由つけて、拒んだが中々の頑固者で行くと決めたら絶対に行くと言い出しもう手の付けようがないため仕方なくシレーナも仲間に加わった。

次の日の早朝。

お爺さんに見送られ次の町目指して隣町を出たルシア達。だがすぐに過ちに気づく。

実はまだ次に行く町を決めていなかったのだ。どんな状況でもポジティブなランファは、適当に歩いてれば何処かに着くだろうと言い出しその案に乗って獣道を歩くこと数時間…。

迷いに迷った挙句の果てやっと人の道にたどり着き、泥にはまって動けなくなっている馬車を発見し、抜け出すのを手伝ってあげると御礼に近くの町まで送ってもらえることになったのだ。

着いたのは、馬の町と呼ばれる牧場主たちが主に暮らしている町だった。

町中に馬がいて、馬製品の店や、馬の石像など、なんでもかんでも馬 馬 馬 な町だった。

そんな中今馬の町では、天下のドルファ主催の草競馬大会が開かれていて沢山の著名人が来ているらしい。

ルシアは実家の牧場が借金をかかえ困っている宿屋のおばさんの代わりに草競馬大会に出ることになった。

だが馬に一度も乗った事がないため、おばさんの知り合いの少女 シルに乗馬のやり方を教わることになった。

シルは教えるのが上手く、ルシアの乗馬術はみるみる上達していった。

そして競馬大会。観客の声援と共に始まり、選手たちは一気に駆けだす。

シルはスタートと同時に一位になりそれを負けじとルシアが追う。

だがしかし、その勝負を汚すものが現れた。

それはパルスと言う悪行たかい男で、今日も嫌がらせばかりし他の選手たちの邪魔をする。

一位だったシルも邪魔をされ転倒してしまった。

それを見たルシアは真剣勝負にずるをするなんて許せないとパルスの罠をかいくぐり接近する。

当然パルスも邪魔をしてくるが、そんな事にルシアは負けたりしない。

気合と根性でなんとか、逃げ切り優勝を果たしたのだった。

その後、宿のお客さんたちに盛大に祝われ次の日。

ランファが変な奇声を上げながら部屋に入って来ると手にはクシャクシャに握りしめられた手紙が。

詳しく聞くとどうやらあの天下のドルファからの立食パーティーへの招待状のようだった。

シレーナとランファは素直に喜んでいたが、ルシアは何故かこの時素直に喜ぶことが出来なかった。

なにか裏があるのではないかと…思い。