複雑・ファジー小説

Re: シークレットガーデン 〜小さな箱庭〜 ( No.53 )
日時: 2014/03/26 11:22
名前: 姫凛 (ID: DXOeJDi3)

-スキップ物語-(宿屋での選択肢)




ドルファから招待状を貰ったルシアは最高級列車で、ドルファの支社がある海の国に行くことになった。

駅に着くとドルファの使い、紫龍とムラクモが出迎えた。

どうやら川辺で焼死体が発見されたためパーティーが延期したことを伝えにそして、ルシアにも被害が及んではいけないとボディーガードにムラクモを付ける事になった事を伝えに来たらしい。

お詫びとしてパーティーが始まるまでドルファが運営している最高級の宿をよういしてくれたらしく今日から二週間、その宿を拠点として大都市ゼルウィンズを探索する事にした。



ムラクモを探す-


何故か中々寝付けず、夜風でもあたろうかと部屋の外に出ると、外で警備しているはずのムラクモの姿がなかった。

不思議に思い、辺りを探しているとエントランスで月を見ているムラクモの姿を発見。

その姿はまるでかぐや姫が月を恋しく見ているような。幻想的だった。

話しかけしばし一緒に月を眺めていると、ムラクモは悲しそうにある昔ばなしをし始めた。

今から少しばかり昔の話。

戦闘種族として存在していた、ドラゴンネレイドと壊楽族。

彼らはどちらの種族こそが世界最強なのかを何百年も争い続けていた。

その戦いは他の種族をも巻き込み、多くの血が流れた。

そして今から丁度百年前。ドラゴンネレイドが和解しようとした壊楽族の王の首をとったのだ。

王が死んだことによって戦争には終止符がうたれたが、王を失った壊楽族の民は国を追われ辺境地まで旅をし海の国を立ち上げた。

一方のドラゴンネレイドは壊楽族を追い出した後、自らの国 仮面の国を立ち上げた。

ドラゴンネレイドと壊楽族の仲は今もなお悪く。

望どうりに世界最強の名を手に入れたドラゴンネレイドだったが、彼らは孤独でほかの種族から忌み嫌らわれる事となった。





後をついて行く-


何故か中々寝付けず、夜風でもあたろうかと部屋の外に出ると何処かへ向かって歩いて行くランファの後ろ姿が見えた。

不思議に思い後をついていくと、ランファは階段を上り屋上へ。

屋上へ着くと、ムラクモがいた。どうやらランファに呼び出されたようだ。

ムラクモは何故こんな時間に呼び出したと聞くとランファはなんとムラクモの正体は、あのヨナをさらった般若の仮面の騎士 叢だと言い出したのだ。

最初はとぼけていたムラクモだったが、証拠を出され目の色が変わる。

ランファの事を特異点と呼び、ポンチョを脱ぎ捨てあの紅い鎧に般若の面ををつけた叢になりランファに襲い掛かろうとりた。

それを見たルシアはランファを庇い…

瞬殺だった。重たい一撃でルシアは死んでしまった。

哀しむランファに叢は容赦なく包丁を振り上げ…。

次の日の朝、宿の従業員が屋上で仲良く寄り添い亡くなっている少年少女の死体と部屋で眠るように一突きで死んでいる少女の死体を発見した。


こうしてルシアの旅は終わった——


ヨナを救えないまま。無残にも散っていった。


君はどこで選択を間違えたのだろうか——?










-正体END-