複雑・ファジー小説

Re: 竜装機甲ドラグーン ( No.18 )
日時: 2014/03/28 01:15
名前: Frill ◆2t0t7TXjQI (ID: JD.ktzjt)

 「うわ〜っ!バハムートも大きいけどこの艦も凄く大きいね〜♪」

 マリアが広い艦内を見渡す。

 「砂潜巨艦ヨルムガント。全長約7600m、全高約680m、全重量、・・・想像できませんわね。確かなのは地上で活動する二番目の人類拠点ですわ」

 エリーゼルが説明をする。

 「・・・」

 セツナは特に興味を示さず艦内を見る。

 「アンタたちが噂のバハムートのドラグーン乗りか」

 凛とした声がセツナたちに掛けられた。

 セツナたちが声の主に振り返ると三人の美少女が此方を挑戦的な目で見ていた。

 「・・・貴女たちはヨルムガントのドラグーンパイロットですわね。なにか御用かしら?」

 エリーゼルが前に出て、立ちはだかる。

 エリ−ゼルより上背がある銀髪の少女は値踏みするようにつま先から頭まで観察し、それから口を開く。

 「原竜種を倒したってのはアンタか?」

 それを聞いてマリアが指差し言う。

 「それはエリっちじゃなくてセツナっちのことだね」

 皆の視線がセツナに集中するが、当のセツナはただ艦内を見てるだけで話を聞いていない。

 銀髪の少女はセツナに歩み寄ると話す。

 「アタシはドミネア・カルラル。ヨルムガントのドラグーン乗りだ。アンタが原竜種を倒したっていうエースパイロット、セツナ・アオイか」

 ドミネアがセツナに言うがセツナは興味無さそうに彼女を見て一言呟く。

 「・・・そうだけど」

 「竜種の元締めを仕留めたっていうから、どんな奴かと思えば大したこと無さそうなじゃないか?」

 まるで馬鹿にするかのように薄ら笑みを浮かべ挑発するドミネア。

 そのあからさまな態度に反応したのはセツナではなかった。

 「貴方、言いたいことがあるならハッキリしたらどうですか?まわりくどい言い方は好きじゃありませんので」

 鋭い目線でドミネアを射抜くエリーゼル。

 ドミネアはニヤリと笑い、言い放つ。

 「少しばかしアンタらと遊びたいと思って歓迎の準備をしたんだぜ」

 そう言って周りを見渡した。