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複雑・ファジー小説
- Re: 竜装機甲ドラグーン ( No.3 )
- 日時: 2014/03/21 21:19
- 名前: Frill ◆2t0t7TXjQI (ID: yU3pc2AF)
迫り来る竜種。
その頭を赤い閃光が撃ち抜き撃墜する。
襲い掛かる牙を、爪を華麗に躱しながらビームライフルで次々と打ち抜く紅のドラグーン。
「ふふふっ!そんな攻撃、ペンドラゴンには掠りもしませんことよ!隙あり!!」
照準を合わせ連続で複数の竜種を撃ち抜くエリーゼル。
しかしその数は減るどころか、どんどんと増え続けている。
「キリがありませんわね、ならば!」
ペンドラゴンは素早くその場を離脱し、雲を抜け、遥か上空に飛翔した。
成層圏近くの上空。太陽が照らす空間。
「バスターモード機動。チャージパネライザー展開。エネルギー充填開始」
そしてライフルを構えると背中のファンネルが開き、大きく展開、稼働する。
背部を覆うように展開したファンネルが太陽の光を吸収し輝き出す。
徐々にその輝きは増していき、まるで背中に光の大輪の花を咲かせた様な神々しさを与える。
「エネルギー充填完了。目標、竜種確認。カウント開始、5、4」
コックピット内でスナイプスカウターを装着し操縦桿を握り、ターゲットまでの距離を調整するエリーゼル。
「3、2、1、ドラゴニックバスターブラスト照射!!!!」
構えたライフルから巨大な光の奔流が放たれ一気に下方まで突き抜ける。
雲を貫き、無数の竜種を一瞬にして蒸発させ、光の柱は海原をも穿つ。
遥か上空で太陽を背に紅のドラグーンがライフルを優雅に構える。
「私のダンスのお相手をするには百万年早かったですわね」
ブロンドの髪を掻き上げてエリーゼルは微笑を浮かべる。
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