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複雑・ファジー小説
- Re: 君を壊してあげよう。 ( No.2 )
- 日時: 2014/03/31 18:30
- 名前: 貝塚 (ID: gOBbXtG8)
「やっほー、竜胆!」
「あぁ、玲奈か」
「えへへっ」
三日後の朝、学校でのんびりしてたら玲奈がやってきた。
友達がいないわけではないが、朝はテンションが低い奴らばかりだから、あまり僕に話しかけてこない。
テンションが低いのは、僕も例外ではない。どうしても頭が働かない。
だから、玲奈が話しかけてきたときは一瞬ビックリした。だが玲奈の場合、朝の方がテンションが高い。
現在の状況が真逆の僕と彼女。正直、疲れる。
でも向こうがやけに人懐っこいから、こっちもあまり無碍に出来ない。
付き合えて、幸せなのに変わりはないけど。
「朝からテンション高いね」
「んー、だって竜胆君と会えるんだもん」
「あはは……」
そう言ってくれるのは嬉しいが、せめて周囲の視線を考えてほしいな。
生暖かい目線や殺意の篭った目線——様々な視線が僕に突き刺さってくる。
僕は苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
あと、話すならちゃんとこっちを見てほしい。白い目なんて向けていないで。
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