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複雑・ファジー小説
- Re: Heaven or Hell? ( No.13 )
- 日時: 2014/04/11 10:17
- 名前: 翔 (ID: /IDVKD3r)
揺れはいつの間にか収まり、辺りは俺の部屋では無くなっていた。
アニメや漫画の世界では主人公が神々しい光に包まれ思わず目を瞑り、眩しい…とでも言うのだろうか。
しかしこちらは逆に真っ暗の世界に包まれていた。
そうだな…ずっと電気のついていた部屋にいて、消灯した直後、とでも言えば伝わるのだろうか。
あの何も見えない…あれだ。
その場合は時期に目が慣れてくるので問題ないのだが、今現在の暗闇は慣れそうにない。常に真っ暗闇である。
そして何故か空気が悪い。
居心地も決していいものとは言い難い。
気持ち悪い。目眩と吐き気がする。
千里もどこにいるのか全く分からない。
気付くと俺はその後意識を手放していたようだ。
既に意識を飛ばしていた千里の隣で。
意識が戻り、重たい瞼をゆっくりと開ける…
が、何か嫌な予感がするのでもう一度瞼を閉じて寝てしまった…
「あらあら…まだ餓鬼じゃない、可哀想に。坊やの方はまぁまぁ可愛い顔つきしてるわね…襲っちゃいたいくらいね、流石の私にも殺す罪悪感つきそう♪」
「いやぁ、女の子可愛いなぁ…後でお話しとこっと、きっと僕の手で殺す事になっちゃうからねぇー、僕ってどこでも罪なお・と・こ♪」
当然寝ているのでそんな声なんて知る由もなかった。
………とはいかず、狸寝入り…仮眠状態であった俺はしっかりと聞き取っていた。
しかし、頭が回転せず…眠りにつく事にした。
回転しない頭で唯一考えたのは
まさかこれ永眠になったりしないよな?
お前ら誰だ、ここはどこだ、これから何が始まるんだ。
そんなベタな疑問より永眠の恐怖の方が先だった。
だって誰もいないならまだしも、不気味な雰囲気を漂わしている男女と同じ空間にいるのだから。
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