複雑・ファジー小説

Re: Heaven or Hell? ( No.20 )
日時: 2014/04/11 10:21
名前: 翔 (ID: /IDVKD3r)

「よし…開けるぞ?」
まずこの声を出した男の特徴をあげておこうか。
年齢は俺の推測だと30代から40代くらいに見える。
まぁそれよりも若かったら老け顔で、老いてるのなら童顔だと解釈して頂きたい。
体格は背は170センチ以上180未満だろうか。
あくまでも俺の身長からの予想だ。あまり参考にしない方がいい。
あとは…がたいが良い。黒髪ショートヘア。ごく一般的な服装。
目は特につっても垂れてもない。
よくある日本男性のイメージに近いとでも言っておこう。

話は戻り、その男はドアノブを握る。
誰かと誰かの息をゴクリと飲む音が重なった。
俺の心のなかはウズウズしていた。
未知の境遇に対する好奇心。
何もかもが奇妙で謎な恐怖。
今まで生きてきたなかでこれほど刺激的な体験はあっただろうか。
いいや、ない。これに勝るものなどないだろう。
恐らくこれからも。

男がドアノブを捻り、そのまま前へ押した。




そこに広がっていたのはまさしく未知の空間そのものだった
正面にはガラスのテーブル、正面の上には大きな液晶が取り付けられている。
軽い2階建てになっていて、上下左右に3つずつ部屋がある。
番号はやはり1から12だった。
ドアの色は全て紫で統一されており、数字は赤だった。
あ、そうそう、左右端には気持ち良さそうな黒地のソファーが2つずつ配置されている。
あとはパッと見ではよく分からない。
その都度説明することにしよう。


すると、液晶画面が光る。
ドクロがケタケタと笑っている画面である。
流石の千里も泣きそうだ。
照明が青白い為、気味悪さが倍増している。
誰も何も声を出さない。
ただただ画面を見つめる、それだけだった。
俺は腕時計と交互に見つめていたが、ドクロが笑っていたのはほんの5分間。
しかし、それは3時間程に感じた…

時計が壊れているのか?いや…いたって正常だ…
俺の感覚が可笑しいんだろう…
これからどうなるのか、全く想像もつかないが、少なからず悪いもんじゃないと思う。
俺を十分に楽しませてくれ、それを祈るばかりだった。