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【今から少しだけこのキューブの説明をするね。少しだけだよ！？ヒントになっちゃうから…これは全面真っ白だ。けど揃っていない、崩された状態。それを揃えて欲しい。僕からのメッセージ付きだからね♪期限は１週間。それ以内に出来なかったら…クスクス】

いい加減キャラを統一して欲しい。
変わりようが不気味で恐いのだ。
そのドクロ…マスターから目をそらすとテーブルには12の真っ白なルービックキューブ。
御丁寧に誰がどのルービックキューブかも指定されている。

千里は動揺するどころか何かスッキリとした顔つきをしていた。
何かアイディアがあるのだろうか。

俺もマスターがヒントを言ってくれたお陰でそこそこ予測が出来た。
もしかしたらこれで解けるのでは…という究極の選択が。
しかしそれは失敗したら取り返しがつかなくなる。
よってギリギリまで使わない。

ポイントは"メッセージ"と"揃える"だと思う。
そもそもこれは禅問答の世界だ。
禅僧が悟りを開く為に行う問答の事で、別名公案。
平たく言えばなぞなぞやとんち。
しかし、論理的思考や知識では決して解けない難問奇問である。

とんだ厄介なものから用意したな…
するとマスターは微笑しながらこう告げた。
【あぁ、部屋の中にはそれぞれ用具が用意されている。使いたいのなら御自由に】







そうだ…あれが部屋にあったら俺の勝ちだ…

マスターの楽しそうなスタート合図と共に俺へのの試験は始まった。
それぞれが部屋に入り始める。
俺もドアを開け、入っていった。