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ヤバい…本気で千里がいることを忘れていた。
何か鳩が豆鉄砲を食ったように呆然としているんだが…
常にマシンガンのような話し方をする彼女が黙ってると俺逆に恐いぞ…

彼女は我に返ったように口を開いた。
「え…健人、人生楽しくないの…？」

こいつは馬鹿なんだろうか。
うむ、馬鹿なのだろう。
だって普通聞き流すとか適当に相槌打っとくとかあるだろ…
しかもこの聞き返しはあり得ない。

俺は自分の髪をかきむしりながら答える。
『当たり前だ、こんなつまらない人生送るくらいなら命捨てた方がマシだね』

絶句する千里を他所にパソコンをいじる。
すると画面が固まった。
思わず舌打ちをする。

今日はなんだってんだよ…本当。



画面から目を離そうとするといきなりドクロが中心にある真っ黒な画面に切り替わる。

何だ、これ……

流石の千里も異変に気付いたのか喋り出す。
「健ちゃん！画面に何か英語で書いてあるよ…？何て書いてあるの…？」

彼女の言う通り、真っ黒だった画面にどんどん白い文字で英文が書き込まれていく。
いや、映し出されていく…の方が正しいのだろうか。


俺は自分の脳内を整理するために日本語に訳し、読み上げでみた…
決して千里の為に読むのではない。
その内容は、余りにも想像を絶するもので、何でも信じてしまう千里ですら信じがたい内容だった。