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【突然で悪いがこれを読んでいる諸君、人生がつまらないのではないか？
　それは何故なのか。スリルがないからだ。
　スリルとは、そう……失敗したら命を落とすような…
　我々は自分の人生を不満に思う方々にチャンスを与える義務がある。
　

　これから諸君には選択肢を与えよう。

　Heaven or Hellに参加するか、今まで通り何でもない日々を過ごすか。

　内容は参加者のみに伝える決まりの為、今は教えることが出来ない。

　さぁ、選びたまえ。

　｜参加する｜ 　　　｜参加しない｜】


暫くは俺も千里も、画面を見つめ黙っていた。
意味が分からない。何だよ天国か地獄って。
スリル？殺人大会でもするのか？
泥棒になるとか通り魔になるとか…
ってか何か上から目線に感じるのは俺だけだろうか…






………けど、少しでも楽しめるなら命も惜しくねぇな。
つまらない日々を送って長生きするより、思う存分スリルを満喫して死んだ方が悔いもない。
俺はまるで何者かに操られたような、誘導されたように｜参加する｜をクリックしていた。

千里と俺の息を飲む音が重なる。
俺の部屋はいつのまにか静寂の部屋に包まれていた。

画面が変わるのを待つ間、俺の心臓が高鳴る。騒ぎ出す。
何だこれ……これがスリルか？
何でも予想通りだった人生だったのに…
何も分からない、予想不可能…
ワクワクする、楽しい、これは何とも言えない快感だ。





俺はこれから楽しい人生を送ってやる。

そう意思を固めていると画面が変わった。