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複雑・ファジー小説
- Re: 奇想天外!プロレス物語 ( No.14 )
- 日時: 2014/04/24 21:06
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
カーネルさんの戦車に送ってもらい俺たちはエレベーターの前についた。
「星野、次は何階に行くんだ?俺は15階に行って早く帰りたいんだが・・・・」
「気持ちはわかりますが、順に進んで行きましょう」
5階、6階、7階、8階、9階・・・・と階を上がるにつれ、最初こそ冷静に接していた星野だが、7階にいたラブリとかいう少年執事と目を合わせた瞬間、問答無用の大バトルに展開した。
そのときの戦いぶりは、コイツも只者じゃないと思わざるを得なかったが。
そんなこんなして10階を過ぎ、11階、12階、13階を過ぎてとうとう14階まで来た。
あと一階で最上階。
そこにスーパー濃い奴らをまとめている奴らがいる!
「14階に来ましたか。ここにいるのは副会長です」
「つまり2番目に偉い奴か」
「はい。会長を超えているといっても過言ではないほど優秀でみんなから慕われている方です」
いつになく、星野がニコニコしながら言う。
よほど、その副会長に会えるのが嬉しいのだろう。
「カイザーさん、いますか」
星野が呼びかけると、静かな物音と共にドアが開き、どうみても2メートルを超える筋肉質の大男が現れた。
金髪を後ろで束ね、碧眼で俺をじっと見つめている。
その出で立ちは高貴さと崇高さに満ち溢れており、全身から放たれている偉大さを漂わせるオーラからして今まで会ったほかの奴らとは桁違いに強いことがわかる。
「・・・・・・キミが井吹くんか」
カイザー。意味は皇帝。
この男は皇帝という名の通り、凄まじい貫禄と威圧感を漂わせながら、重い口を開いた。
深みのある、しかし優しさがこもった声は、神々しくも感じられる。
「・・・・キミは会長に会い、自分の運命を受け入れたまえ」
彼は意味深な言葉を残した後、扉の奥へと消えた。
いったい、会長って何ものなんだ?
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