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複雑・ファジー小説
- Re: 奇想天外!プロレス物語 ( No.15 )
- 日時: 2014/04/25 20:50
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
15階についた俺たちを待ち構えていたのは、茶色の豪華な三つ揃えのスーツを着た、金髪碧眼のおっさん。
彼はニコニコ笑みを浮かべ、上機嫌で俺たちを迎えた。
「あんたが会長か?」
「キミが井吹くんか。不動くんから話は聞いているよ。
私はスター=アーナツメルツ。ここの会長をしているのだよ」
このおっさんがここのトップか・・・・さっきのカイザーを見た後では拍子抜けしてしまう。
「ハハハハハハ!そう思うかね。まあ、そう思われても仕方あるまい」
「な?俺の心を読んだのか?」
「いや、星野くんが後ろでカンペを書いてくれているからね。
彼は心を読むことができるのだよ」
なるほど、どうりで俺の考えを読んだかのような言動が多いと思った。
まあ、ツッコミたいことは山ほどあるが、それはひとまずおいて、大形の正体を聞くとしよう。
「あんた、大形のことを知っているのか?」
「知っているとも。彼の弱点から長所まで全て知り尽くしている」
スターの自信たっぷりの言動から察するに嘘はないだろう。
「教えてくれないか」
「それはかまわないが、条件がある」
「・・・・なんだ、大抵の条件なら飲んでやる」
「私の弟子のうち誰か一人に勝てば教えてやろう」
・・・・マジかよ。
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