複雑・ファジー小説
- Re: 奇想天外!プロレス物語 ( No.46 )
- 日時: 2014/05/04 08:56
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
彼は身を翻して飛び上がると、コーナーポストに立ち、僕を見下したかと思った次の瞬間、
「『白兎の舞』!」
なんと、彼は軽井沢くんの必殺技を発動したのです!
次々と四方八方から飛んでくるドロップキックの嵐に僕はただ翻弄されるばかりです。
「ニャハニャハ。驚くのはまだ早いですよ」
彼は僕のバックを取ると、メープルさんの必殺技であるパロスペシャルをかけました。
威力は彼女より遥かに高く、全身の骨が砕けてしまいそうです。
さらに彼はパロスペシャルからバックドロップにスイッチし、僕の脳天をキャンパスに叩きつけました。
「私はこれでも手加減しているのですが、こんなものなのですか?」
目に微笑を浮かべ、僕を見下すシーさん。
「そういえば、あなたは最近、ドイツ№1の少年探偵というプライドを捨て、ある自称名探偵の少女に弟子入りしたそうですね。ニャハニャハ。ST8、それも1番弟子が聞いて呆れます。あなたのような優秀な探偵が無名の自称探偵少女に弟子入りするなど・・・・私には信じられませんね。大師匠であるDrモンブランやあなたの格闘技の師匠であるスター、敬愛するカイザーもあなたの情けなさには本当にガッカリされていることでしょうね。ニャハニャハ!」
彼のその言葉に、僕はかつて体験したことがないほど凄まじい怒りを覚えました。
彼は会長やカイザーさん、モンブラン博士だけでなく、あのサ○キさんまでも・・・・サ○キさんまでもバカにしたのです!!
「何も知らないくせに、サ○キさんを・・・・サ○キさんを・・・バカにするなぁ!」
僕の渾身の一撃を顔面に受けたシーさんは思わずのけ反ります。
「ニャハ!やっと本気を出してくれましたか。これで私もあなたを怒らせた甲斐があるというものです」
僕は瞳に炎を宿し、般若のような顔で彼を鋭く睨みます。
「許さない・・・他の敵はまだ許容の範囲内だけど、僕の尊敬する人全員をバカにしたお前だけは絶対に許さない!」