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複雑・ファジー小説
- Re: 奇想天外!プロレス物語 ( No.47 )
- 日時: 2014/05/04 09:01
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
私は夢を見た。
それは私がよく知るある人物がヨハネスと戦っている夢。
それはまさに地獄絵図。絶対に勝ち目のない戦い。
あまりにも勝敗が明白すぎるがゆえに私は夢だとそのときは安心したが、目を覚まし、ふと医務室に備え付けのテレビを見た瞬間、私は驚愕した。
テレビでヨハネスと戦っている相手は、姿こそ違えど、戦闘スタイル、そして口調にはあの男と同じものを感じる。
私がジャドウと対戦していたときは奴は戦ってすらいなかった。
恐らく、正体がバレ、私に試合を止められるのを警戒されたのだろう。
だから奴は、私がジャドウに倒されるまで待って戦い始めた・・・・
なんという策士だ!
もしや、ジャドウが言っていた別チームの男とはこやつを指していたのか・・・・!
なんという回りくどい助言をするのだ、ジャドウ。
どうせなら、もう少し直接教えて欲しかったものだ。
だが、悔やんでも仕方がない。
・・・・もし今ヨハネスと戦っている奴の正体があの男だとするならば、彼は100%負ける!
それは誰よりもこの私が知っている。
もし、この試合がタッグで、私かハニーがパートナーだったなら、奴と互角に戦えたかも知れないのに・・・
私は素早くベッドからはね起き、扉を勢いよく押し開け、まっすぐ試合場を走る。
(ヨハネス、棄権しろ。この試合でキミは100%殺される。怒りに走り、己を失ったら全てを失うぞ。奴は強すぎる!!とてもキミたち弟子クラスが勝てる相手ではない!私や不動でさえ戦ってみないとわからんのだぞ・・・・・)
私は必死で試合場まで走る。
だが、あと少しのところで疲労がピークに達し、倒れてしまった。
「頼む、不動・・・・今、彼の命を救うことができるのは、キミしかいない・・・・!彼を、ヨハネスを守ってくれ・・・・!!」
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