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複雑・ファジー小説
- Re: 奇想天外!プロレス物語 ( No.48 )
- 日時: 2014/05/04 09:05
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
試合を観戦していた俺は突如、悪寒に襲われた。
先ほどからあのガキと戦っているあの男、動きからしてかなりの達人と踏んではいたが、どうも様子がおかしい。
奴はただの強豪ではない。
俺たちがガキ共に伝授した必殺技を次々に使いこなす。
俺たちが伝授した・・・・俺たちが伝授・・・・
まさか!
あの体型から想像すると・・・・・
俺の脳裏にとある一人の男の姿が浮かんできた。
もしこの仮説が本当だとしたら・・・ヤバイ!
これはヤバイぞ、とんでもない奴がこの世界大会に参加していたとは・・・・!
「不動さん、どうかしたのか」
この状況になっても、敵の脅威にすら気づかないアホな井吹のガキが尋ねる。
「このガキ・・・・!お前の目は節穴か!?ガキと戦っている男を見ろ!
あいつがただの参加者だと思うか!?」
俺はガキの頭を掴み、ヨハネスのガキの戦っているリングを見させる。
「・・・俺はこの試合、あのガキが泣こうがわめこうが、タオルを投入する!」
俺は降参を示す赤いタオルを引っつかむと、全速力でリングへ走り出す。
なんで気づかないんだ、ヨハネス!あいつの恐るべき正体に!!
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