複雑・ファジー小説

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.15 )
日時: 2014/05/14 04:30
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第11話

翌日。

「おはよう、とうさん、かあさん」

「和人、おはようなのだん♪」

「和人、おはよう」

きょうの朝ごはんはイングリッシュブレックファースト。

トーストに目玉焼きにベーコン。

それにしてもタンパク質が多い。

とうさんのは野菜が多い。

前はお肉も食べていたそうなんだけど、小さいころ病気になって、それ以来、野菜ばかり食べるようになったんだって。

「和人、野菜もちゃんと食べるのだ」

「ほら、もっとたくさん食べて」

「ぼく、もういいよ」

「ダメよ。たくさん食べないと、強くカッコイイ子になれないわよ」

かあさんはぼくのシャツの腕をあたりをまくしあげていった。

「こんなに細いままじゃだめよ」

「ママ、和人がいいというのだから、いいのだ。無理強いはいけないのだ」

とうさんの言葉で救われたぼくは、上機嫌で学校に行く準備をして、玄関に向かった。

「いってきます!」

「いってらっしゃい」

「いってらっしゃいなのだ♪」

こうしてぼくは学校に向かった。