複雑・ファジー小説

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.18 )
日時: 2014/05/14 15:42
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第14話

その日の夜、またライオンさんが現れた。

「学校でのきみの様子を見せよう」

ライオンさんが指をぱちんと鳴らすと、巨大なディスプレイが現れた。

画面にはぼくが映っていて、クラスメートと会話をしている。

「ぼくはいいと思うな」

よく自分の言ったせりふを聞いてみると随分いい加減だと思う。

飄々としているように見えるけど、裏を返せば、興味がなく面白くなさそうとも言える態度だった。

「わかったかな?
きみは適当な返事を返し相手をイラつかせているのだよ」

その言葉に思い当たるふしがあったので、ぼくは頷くことしか出来なかった。