複雑・ファジー小説

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.2 )
日時: 2014/05/12 22:12
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第2話

どれぐらい時間がたっただろうか。

時計を見ると6時をとっくにすぎていた。

そろそろお父さんが帰ってくるころだと思う。

「ただいまなのだん♪」

あっ、父さんが返って来た!

僕は急いで2階の自分の部屋から降りてきた。

「父さんただいま!」

「ママ、ごはんを作って欲しいのだ。早く食べたいのだ」

ちょっとバカボンのパパみたいなところがあるけど、僕は父さんのことが大好きなんだ。

「和人、きょう、学校はどうだったのだ。いじめられなかったかななのだ」

「うん・・・とっても楽しかったよ」

「おかしいのだ。その割には楽しそうな顔をしていないのだ」

父さんは普段は何にも気にしない性格だけど、こういうところは鋭い。

「そ、そんなことないよ、ねっ?」

「パパ、和人、きょうはふたりの大好物よ〜♪」

母さんが作ったのは、僕たちみんなの大好物のカレーだった。

「いただきますなのだん♪」

「いただきます」