複雑・ファジー小説

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.23 )
日時: 2014/05/14 20:00
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第19話

サッカー部か・・・どうしようかな・・・

「和人、なにか悩み事でもあるん?」

声をかけてきたのは、幸村 神楽(ゆきむらかぐら)さん。

ぼくのクラスメートだけどあまりなじみがない。

でも、話しかけてくれたのだから、ぼくの悩んでいることを話してみるのもいいかもしれない。

「・・・・というわけなんだ」

「なーんだ。それなら入りな!うちもサッカー部やで!」

ぼくより背の高い幸村さんはぼくの頭をなでた。

「へーっ、和人って髪さらさらしてるんやね!」

そのせいで、ぼくはパパにいいこいいこされているんだけど・・・(汗)



「あ・・・あのっ、仮入部をしにきました!」

ぼくが幸村さんと一緒にサッカー部に向かうと、茶色の髪の男の子が振り向いた。目が少し半開きで色白な子だった。

「きみは和人くんですね。ぼくは、星野です。星野天使」

て・・天使!?

世の中にはすごい名前の人がいるんだなあ。

「目が大きいと悩んでいる和人くんに嬉しいお知らせがあります。
ぼくはきみよりもっと目が大きいんですよ!」

そういったとたん、パッと目を見開いた。

まるで少女マンガに出できそうなキラキラ目を輝かせる星野くん。

大きいのは大きいけど、きみは逆さまつげだし、女の子みたい・・・

「ぼくは男の子ですよ!女の子じゃありません」

そうだね。ごめん。

「いえ、気にしていません。まえは可愛いってよくいわれたのですが、最近はそれを通り越して『女の子みたい』といわれていますので慣れっこになりました。ちなみにぼくにあった人の約8割が女の子って回答をしています」

そ・・・それはすごいね。

きみをぼくのパパに会わせたいよ。ぼくのパパはぼくにコスプレさせるのが大好きなんだよ(涙)