複雑・ファジー小説

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.6 )
日時: 2014/05/12 22:06
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第6話

「ヘイ!」

突然の大声でぼくはうっすらと眠気からさめた。

「ヘイ、少年!」

う・・・ん・・・誰・・・・?

ぼくはゆっくりと顔を声のするほうに向けた。

「ゲットアップ、少年よ」

うわぁ!

ぼくの目の前にいたのは、顔がライオンのオス、体が人間のへんなやつだった。

身長はパッと見、2メートルはある。

がっちりした体つきで中世ヨーロッパ風のチョッキを着ている。

たぶん、これは夢だ。

夢なんだ。

「早く起きないとキミをイートするが、いいかね」

このモンスターはなにを言っているんだろうか。

ぼくも最初は聞き取れなかった。

話し方が日本語にも英語にも聞こえたからだ。

少し考えてみてわかった。

これは、日本語と英語を混ぜて会話しているだけだということに。