複雑・ファジー小説

Re: マジカルスイーツショップ【オリキャラ8人募集中!】 ( No.117 )
日時: 2014/06/19 11:30
名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)

「おいおっさん、このメンバーはどういうことなんだ!」

俺は椅子にのんびりと腰かけているスターに問いただす。

正直かなり生意気だが、この際は仕方がないだろう。

「それで…きみが言いたいことはそれだけかな?」

彼はあっけらかんとした口調で言うと、ジュースを持ってくるように執事のラグに言った。

「きみはどうやらまだまだ物事の本質が見えないようだ…ジャドウくんに聞けば、私がなぜこのメンバーにしたかがわかるだろう」

その答えに、俺はあまりなっとくいかなかったが、とりあえずジャドウに聞いてみることにした。



「フフフフフフ…なるほど、お前が俺のいる地獄の間に訪ねたのはそういうわけか」

ジャドウは地獄の間のドアの近くでで缶コーヒーを飲んでいた。

彼がコーヒーを飲む姿がやけにかっこよく見えるのは気のせいだろうか。

「教えてやらんでもないぞ」

意外な答えに俺は目を丸くした。いつもなら不敵に笑っておしまいなのに、この展開は珍しい。

「ど、どうして会長はあんなメンバーを選んだんだ?」

「自分たちの星は、自分たちの手で最大限守ってみろという事だろう。
それに、彼らの潜在能力は高い。そう…お前と同じようにな。なめてかかったら足元をすくわれるということだけは、警告しておこう」

「ありがとうな、ジャドウ」

「礼はいらん。悪役は罵声だけで十分だ」

なんとも彼らしい感謝の仕方だと思いながら、俺は体を鍛えようと1階へ行くと、新しいメンバーが集合していた。彼らのほかには誰もいない。不動さんもハニーも王李も留守のようだ。

「お前らか、俺と一緒に神様倒しに行くメンバーってのは」

1番前の金髪に深緑色の瞳を持ち、白い職人用の白衣に身を包んだ少年がにっこりと笑って、白くて薄い大きな箱を差し出した。

「これはボクからのお近づきの記念です」

折り目正しい奴だな、と思いながら箱を開けると、なんとも美味そうなトマトソース、チーズ、バジルのピザが入っていた。

「これ、もしかしてお前が作ったのか?」

「はい。自己紹介が遅れましたね、ボクはマルコといいます。イタリアでピザ職人をしています」

へえ…カイザーがパンならこいつはピザなのか…ってプロレスと関係ないような気もするが、とりあえず、ここにいるみんなで食べよう。

「「「はいっ!(ですわ)」」」

3人は口を揃えて返事をした。

とりあえず、後輩ができたわけだが、本当にこいつらプロレスできるのか?

「じゃあ、食べ終わったあと、見せてあげますわ。あたしたちの実力」

3人は顔を見合わせて笑った。

その笑みに、なんだか毒が含まれている気がするのは、気のせいだろうか。