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次の日の朝のことです。

「ヘンリーおじいさん、ぼくをお呼びしましたか？」

この日お店にやって来たのは肩までかかる美しいシルバーブロンドの髪が特徴の清水瑞貴くん。

水晶玉占いが得意な美少年で、学校でもかなりの人気を誇るそうです。

そんな彼がぼくたちのお店にやって来たのは、ヘンリーさんが呼び寄せたからですが、彼は学校に行かなくても大丈夫なんでしょうか？

ぼくがそんなことを思っていますと、彼がにこっと笑ってまるでぼくの心の中を読んだかのように口を開きました。

「大丈夫ですよ。学校に行くよりもヘンリーおじいさんの役に立ったほうが嬉しいですから」

彼の夢は世界一の占い師になること。

そして魔法と占いは似ているところがあるという理由で、弟子入りさせてもらっているのです。

彼は以前から占いの才能はあったのですが、ヘンリーさんに弟子入りしてからというもの、腕をますます上げたそうです。

瑞貴くんが来たことに気づいた彼は朗らかに笑って、

「よくきたの、瑞貴くん。今回きみを呼んだのはほかでもない。
あの英士の未来を占ってほしいのじゃ」

「ヘンリーおじいさんの頼みでしたら喜んで引き受けますよ」

彼はもう一度にっこりと笑みを浮かべると水晶玉を取り出し、占いを始めました。

果たして彼の水晶玉には相沢さんのどんな未来の姿が写っているのでしょうか。