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複雑・ファジー小説
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.150 )
- 日時: 2014/06/22 08:37
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「さあ、かかってこい、ラルス!」
「言われるまでもなく、そのつもりですよ!」
私はタックルを敢行してきた彼をマタドールの要領で体を捻って避け、敵の背後に回ると、アトミックドロップを放つ。
そして続けざまに敵の手を取り、ハンマー投げのようにぐるぐる回転させロープめがけて放り投げた。
「甘いですねぇカイザーさん、この程度の攻撃でこの私を倒せるとでも思っているのでしょうか?」
「思ってなどいないさ」
私はラルスがロープから跳ね返ってくるより早く、奴の甲板にドロップキックをお見舞いする。
敵が後方にのけ反り跳ね返ってきたところをバックドロップでマットに叩き付ける。
「まだまだですよ、カイザーさん。あなたは私の実力を誰よりも知っているはずです」
「お前はあの頃から寸分も衰えていないようだな」
「当たり前でしょう。私たちは神なのです。よって力が衰えるということはありません」
彼は私にジャーマンを放つが、私がそれをうまく丸め込み、メキシカンローリングクラッチホールドで返すと、奴も負けじとジャパニーズレックロールクラッチホールドで返す。
返した技を私は力技で外し、奴にパイルドライバーを炸裂させる。
だが、奴は急所を巧みに外しダメージを軽減させ、そこから斜め上につきあげる強烈なフライングキックを食らわせる。
今のところ一進一退。互いの今の力量を放つ。
だが、私にはこの後の試合の展開がどうなるのか、既に予想がついていた。
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