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しばらくすると、ぼんやりとした映像が水晶玉に写し出され、それが次第にはっきりとしてきました。

ぼくたちは食い入るように水晶玉を見つめます。

映し出され相沢さんは、なんだか元気がないようです。

『はあ…また不採用通知もらっちまった…おれ、ダメなのかなあ…』

前後の話を総合して考えますと、どうやら仕事の面接で落ちてしまったようです。

その様子を見たヘンリーさんは、

「これはかなり困っておるようじゃの。よし、彼のために運がよくなるクッキーを発明してあげよう！」

「おじいちゃん、ぼくも手伝う！」

そう言ってふたりはあたふたと二階へ上がっていきました。

「どうやら問題解決の糸口が見つけられたようですね。
では、ぼくはこれで」

瑞貴くんは大好物のソフトクリームを買って帰っていきました。

それからしばらくして、ぼくはクリーム色のボブヘアーに青色の瞳、セーラー服にミニのスカート紺の靴下に苺モチーフのクロックスを履いた女の子、小柳 真帆さんがお店に遊びに来ました。