複雑・ファジー小説

Re: マジカルスイーツショップ ( No.162 )
日時: 2014/06/23 17:02
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「そ、そんな…」

「ホッホッホ。なかなかの実力者でしたが、私の手にかかれば、こんなものです。さて、勝利の祝杯でもあげますか」

彼はどこからともなく、ワイングラスと赤ワインの入ったボトルを出現させ、グラスに並々と注ぎます。

「これは60年代ものの、高級ワインです。こういうものを作ることに関しては、地球人に敬意を表しますよ」

そしてゴクゴクと音を鳴らして飲み干した後、再び口を開きます。

「さて、第2ラウンドでも開始しましょうかね。誰でもかかってきてください。ひねり倒して上げますよ」

ロディさんは救急車へ運び込まれ、病院へ入院させることになりました。

今のところ1勝3敗。かなり厳しい勝利数です。

まだ5試合残っているのですが、果たしてこのまま、他のみんなは勝つことができるのでしょうか。



ジャドウが死に、ディナーが敗れ、急きょ参戦したロディさんも敗北した…

俺はこの現状に強い恐怖感を覚えていた。

目の前に白装束を着て、何も言わずに立っている、俺の対戦相手、銀河太陽系8神のひとり、月神。

月は最も地球と縁がある惑星だと、俺は思う。

月がなければ、人間は生きていけない。

その月の神様が敵対することが、俺には信じられなかった。

「おい、あんた」

「………」

「話す気がないようだが、これだけは言っておくぜ。俺はあんたを倒して、必ず改心させてやる!」

「…無理だな。お前のような下等生物如きに、何ができるというのだ」

奴はそこでバッと勢いよく、装束を脱いだ。