複雑・ファジー小説

Re: マジカルスイーツショップ ( No.163 )
日時: 2014/06/23 16:18
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

あたしは今、故郷のオーストリアにある、ミラベル宮殿前に来ていますわ。

なぜ、あたしがここに来たかといいますと、『彗星』の神様とプロレス対決をするためなのですわ。

本当なら、もう少し優雅にお茶やお菓子でも用意して、話し合いで解決できれば、それにこしたことはないんでしょうが、あの方たちは、どうも、あたしたちの訴えを無視して、半ば無理やりに地球を緑の惑星に変えてしまうおつもりらしくて…

あたしは混乱してきた頭をさすりながら、考えをまとめます。

「でも、よおく考えてみれば、プロレスもスポーツの一種!あたしたちは仮にもスポーツで平和的に解決しようとしているのですわね。
なんて素敵なことでしょう!」

そう考えると、パッと目の前が明るく開けてきました。

あたしの尊敬する師匠様である、スター様のためにも、この闘い、絶対に勝ってみせますわ。

それに、今のところあたしたちは3敗していますから、このまま負け続けてしまうと、スター様の面目が丸つぶれになってしまいますっ!

それだけは、なんとしても防がないといけないことですわ。

この私、フォルテ=フォン=ロイヤル、誇り高きロイヤル家の名誉にかけて、必ず前にいる白装束さんを倒しますっ!

「彗星の神様、あなたはこのあたしが、(たとえどんなに酷く汚い手を使ったとしても)必ず倒して、スター様に勝利を捧げますわ!」

「小娘…やれるものならやってみるがいい」