複雑・ファジー小説

Re: マジカルスイーツショップ ( No.178 )
日時: 2014/06/25 12:22
名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)

突然私たちの前に現れた、コスモマン。

彼は私にとっては頼りになる助っ人だ。みんなの反対を押し切って、彼に協力してもらうことにした。

さて、それはよかったのだが、ここからが問題だった。

今、私たちがいる東京ドームに現れた、銀河太陽系8神の最後のひとりを名乗るカインちゃんを、誰が相手をするかということだ。

星野くんやカイザーくんや不動くんは戦力として残しておきたいし、地球に来てそうそう、コスモマンに試合をさせるというのも気の毒だ。

そこで私は考えた。

「諸君!このカインちゃんの相手は私が引き受けよう!」

私は大声で宣言し、悠々と彼女が待っているリングへ上がった。

久しぶりに試合ができるとは、嬉しくてたまらない。

「あなたが私の対戦相手?」

彼女は怪訝そうな顔をするのはもっともだ。

なぜなら私はこの中で、少なくとも星野くんを除けば1番弱く見えるはずだ。

だから彼女が疑うのもわかる気がする。けれど、私は実際弱くはない。

「ハハハハハ!そう、きみと勝負をするのはこの私、スターなのだよ。
ぜひとも、すがすがしい青空のもと、元気いっぱいお互いの肉体から繰り出す技で、正々堂々戦おうじゃないか!」

レースのついたパーカーに深い蒼のノースリーブワンピース。紺色の髪の毛を腰下まで伸ばし、前髪を切りそろえている。

こうしてみると、彼女はなかなか可愛らしい。

弟子にして、鍛えてあげてもいいかもしれない。

「それでは試合を始めようではないか、カインちゃん!」

「いいわよ、かかってきなさい!」

こうして久しぶりに楽しめそうな試合が始まった。