複雑・ファジー小説

Re: マジカルスイーツショップ ( No.184 )
日時: 2014/06/25 19:48
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

おやおや、これは想定外。

試合を見ていた私は驚いてしまいました。

まさかカインさんが負けてしまうとは…これで勝負は3勝3敗。

我々の仲間は、私を合わせて7人。

ラルスさん、ウラヌスさんは最弱でしたから、負けるのは想定していましたが、まさかカインさんまで負けてしまうとは…

もっとも私は彼女と非常に険悪だったため、彼女が負けてよかったですよ。

あんなゲーマーなんぞが、どうして銀河太陽系8神にいるのか、理解に苦しみました。

「ところで、あなたがこの試合で私に完敗されるお相手ですか。
スター=レスリングジムで1番冷静なカスターさん」

私の目の前にいる、紫色の軍服に黒髪が特徴の彼は、先ほどリングに上がり、無言でジッと私を睨んでいます。

「お前と話すことは何もない。私はただ、盟友であるロディを倒したお前の首を取りに来ただけだ」

「それは随分と自信満々ですね。まさか、あなたが私に勝てるとでも?」

「100%勝てる」

その答えを聞いて、私は笑ってしまいました。

聞いたところによると、彼の公式戦の試合数はゼロ。

つまり、きょうデビューするわけです。

デビュー初日で私に殺されることになるとは、なんとも哀れな方ですね。

「わかりました。いいでしょう。かかってきてください。完敗させてあげますよ」

「……」

私とカーネルさんはこうして試合を始めました。



「マールスさん。あなたの相手はボクです」

赤のあまり袖の軍服に、眼鏡をかけた小柄で金髪碧眼の美少女、フロイ=バウムクーヘンは、わたくしと対峙しました。

「なるほど…ディナーさんの言っていた相手はあなただったのですね」

「あなたと闘えることになって、ボクは光栄です。それ以上言葉はいりません。試合で語り合いましょう」

「そうですね。それがいいでしょう。気が済むまで語り合いましょう」

フロイさんがリングに上がると同時に、試合開始のゴングが鳴りました。