ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

「不動さん、おめでとうございますですわ」

あたしは試合会場にあるオーロラビジョンで不動さんの勝利を見て、嬉しさのあまり拍手をして喜びました。

「…お前、俺を舐めているのか…？」

昨日、白装束を脱いで正体を現した、中性的な容姿で落ち着いた雰囲気を放っており、薄い黒髪が特徴の美男子、彗星神ことナルカンさんは、ムッとした表情であたしを睨みます。

「とんでもございませんわ。さて、昨日の試合を再開しましょうか」

「フン…悪いが、負ける気はしない」

「昨日あんなに圧倒されていましたのに、それだけのことが言えるとは、すごいですわ！」

すると彼は顔を真っ赤にして、

「昨日は手加減していただけだ。俺は強い。俺の強さを、嫌と言うほど味あわせてやるよ」

「楽しみにしていますわよ。えっーと…たしか、あなたのお名前は…」

「ナルカンだ。いい加減に覚えろ」

「そういえば、そうでしたわね。思わずど忘れしてしまいましたわ」

「覚えてろよ、神をバカにした罰を受けてみるがいい」

カーン！

試合開始のゴングが鳴り響くと、彼は真っ直ぐ突進していきます。

「本当に可愛らしいですわ、あなた」

「だ、黙れ…！」

彼はあたしに拳を放ちますが、それを避け、彼の腰を掴み、逆さにしてパイルドライバーでマットへ叩き付けました。ですが、彼は意外にも素早く立ち上がります。

「こんな攻撃で倒れはしないさ。ところで、お前は心理学用語を知っているか？」

「知りませんわ」

あたしが答えると、彼はニヤリと笑みを浮かべ、

「好都合だ。この勝負は俺が勝つ！」

今回登場したナルカンはレイRさんのオリキャラを元に創作しました。ご応募ありがとございました。