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複雑・ファジー小説
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.222 )
- 日時: 2014/07/01 20:10
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
彼はついに自分の必殺技を炸裂させた。
敵をアイアンクローで掴み、そのままピザ生地にしていく。
だが、敵は驚異の柔軟性で体をもとに戻し、ピザ生地化を無効化させた。
「きみは今までどんなレスラーもピザに変えていたらしいけど、この僕は無理だったみたいだね」
敵である金星神セラロは、偽りの優しげな笑みを浮かべる。
彼は技を敗れながらも、まだ闘志は燃え尽きていないのか、勇猛果敢に拳を敵に向かって打つ。
だが、そのほとんどを回避され、まともに顔を捉えることができない。
「どうやら、技を破られたのが、よほどショックだったようだね」
彼は無言で蹴りを放つが、足をとられ、ボストンクラブをかけられる。
「これでどうかな?」
ボキッと音がして、彼の顔が苦痛に歪んだ。
今の音はまさか、奴がマルコくんの両足の骨をヘシ折った音か?
「お次はこの技だよ」
今度はロメロ=スペシャルで、彼の背骨と四肢をまんべんなく徹底的に痛めつける。
「本当は、きみを今さっき奪ったきみの得意技でピザに変えてもいいんだけど、僕相手にここまで闘えたから、敬意を表してピザにはしないであげる。その代わり、四肢を痛めつけてあげる!」
彼がグッとマルコくんの体に力を加えると、彼の両腕の骨の折れる音がして、彼は完全失神。
試合は圧倒的実力差でセラロの勝利となったが、私には分かる。
奴が本気の10分の1も出さずに試合をしていたということが!
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