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固まっているぼくらを見て彼は再び話し始めます。

「わしは別に坊やを同性が好きになろうが異性が好きになろうが、そんなことはどうでもいいことなのじゃ。
ただ、ひとつ気になるのは、その愛を『どこまで貫き通すことができるか』ということなのじゃ。
最近の恋愛は成人でも結婚後すぐ離婚するケースがあとを絶たない。
これは少年少女の付き合いでも言えることじゃよ。
その場限りの好意だけで付き合うというのは、わしから言わせれば実に浅はかな行動にしか見えない。一生にわたって好きになった人をを愛し続けることが恋愛において大切なのじゃ。わしが思うに、その子は坊やを女だと無意識の中で思っているかもしれん。じゃが、坊やは男じゃ。
彼は坊やを本当に男として惚れて愛しているのか、それともただ、女の子の代わりとして付き合えればいいと思っているのか、わしはそれが気になるのじゃよ。
どちらにせよ、その真価が問われるのは明日じゃ。
わしは夜中に坊やにちょっとした魔法をかける。
その魔法の反応で彼の愛の深さがわかるぞい」

そして彼はぼくの方を振り返り、

「明日はお前さんにとっても学びの一日となるじゃろうて」

彼はそれだけ言って二階へ行ってしまいました。

彼は一体どんな魔法をかけるのでしょうか？

明日が楽しみです。