複雑・ファジー小説

Re: マジカルスイーツショップ【完結まであと6話!】 ( No.245 )
日時: 2014/07/05 05:51
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「フン!」

「グム…ッ!」

私たちは拳の打ち合いを続けている。

肉体と肉体の激しいぶつかり合い。

私は奴のみぞおちにパンチを入れるが、奴も負けじと私のレバーに拳を打ち込む。

拳での攻防が続いたところで、マールスが私にタッチを要求した。

「カイザーさんは、セラロをお願いします。彼は私が引き受けますので!」

「ああ…わかった」

私は彼女と交代し、リングを降りた。すると、セラロが口を開いた。

「カイザー、今は場外乱闘をするよりも、お互いのコーナーで試合を観戦したほうがいいんじゃないかな?『闘うなら、正々堂々リングの上で』これは確かきみの口癖だったよね」

「ふうむ…よかろう」

私は彼の意見も一理あると思い、自軍のコーナーでマールスとセラロの試合を観戦することにした。



わたくしは、カイザーさんと交代して、リングに上がりました。

「フッ……ハッハッハハッ!」

敵は高らかに笑うと、拳を振ってきました。

わたくしはそれに合わせて裏拳を放ち、敵を怯ませ、その隙をついて裏拳と正拳を交互に打ち込みます。

「フッ……ハッハッハハっ!さすがは銀河太陽系8神の中でも、かなりの実力者だったマールスだけのことはあるようだな。この様子を見ると、さっきのは様子見だったってことだな?」

「ご想像にお任せします」

私は低空タックルで敵を押し倒し、すぐさまキーロックをかけますが、持ち上げられてしまいます。

それにしても、どうして銀河太陽系8神のメンバーのほとんどが、怪力を自慢したがるのでしょうか。

持ち上げられた体勢から、キーロックをはずして、敵の背中へ回り込み、今度はパロスペシャルで敵の腕を攻めていきます。

「ギブアップしないと、全身の関節を折ってしまいますよ」

「お前にそれができるというのか?俺から言わせたら、土台無理な話に聞こえるぜ!」

彼はあたしの極めている両手を掴み、そのまま怪力で強引にパロスペシャルをはずしました。

「生憎、俺は怪力だけではない。技もできる!」

わたくしをオクラホマスタンピートで叩き付け、続いてベアハッグで締め上げます。

そしてネッグハンギングツリーで吊り上げます。

首を絞めているわけはないのですが、頸動脈が圧迫されて、とても息苦しいです。

「俺はこんな芸当もできるんだぜーッ!」

彼はそのままの体勢のまま、ジャーマンを炸裂させました。

「お前は愚かな奴だ。他の奴らならともかく、よりによって、銀河太陽系8神で最強のふたりに逆らうというのだからな!」

「何を言われても構いません!たとえ、どんなに無謀だ、勝てないと言われても、闘う覚悟があるかぎり…わたくしは決して負けません!」

「いいだろう。ならば、その思いごと、まとめて葬り去ってやる!」