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「ぬうん！」

「ぐあああああっ！」

彼は私のフックを食らい、血を吐き出し悶絶する。

「い…威力が…桁違いに上昇している…！」

「当たり前だ！私は覚醒したのだからな！」

キッチンシンクを浴びせ、またも奴を吐血させ、ハンマーロックを極め、私は容赦なく奴の左腕を脱臼させ、技を外した。

立ち上がってきたところを、強烈なキックで奴の足を痛めつけた。

姿を元の少年に戻し、少し引きつった笑みを浮かべる彼に、私は口を開く。

「最後に言いのすことは？」

「カイザー…きみは、昔の仲間を殺すつもりなのかい？」

「安心しろ、お前も他の仲間同様、粒子化して星へ帰るだけだ。
お前の考えはわからないわけではない…だが、もう少し人類の可能性を見極めるべきだった…」

私は拳に炎を纏わせる。

「やめろ！僕はまだ星へ帰りたくない！」

「強制的に帰ってもらうぞ！」

セラロは命乞いをしたが、構わず、私は奴の胸を拳で貫き、倒した。

奴は金色の粒子と化し、星へ帰って行った。