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「…うどん。うどんが食べたい…」

今にも死にそうな顔で現れたのは白鴎京くん。

近所に住んでいる男の子で、うどんが何より大好物なんだそうだ。

そんな彼がうどんを食べすぎを家族に指摘され、うどんを食べなくなってから、はや３日が経つ。

彼の３日前までのツヤツヤの肌はどこへやら、見るからに生気がなく、これが本当に同一人物かと思えるほどだ。

彼はうどん断ち生活に入ってからというもの、一切食べ物を口にしていないらしい。

そこまでうどん好きを貫き通すとは、恐るべし。

「と言ってものう、わしらはうどんの作り方を知らんし…」

これにはさすがのおじいちゃんも頭を悩ませているようだ。

さっきから彼のおなかの音がぐうぐう鳴り響き、正直かなり堪える。

このまま何も食べさせないのも困るし、かと言ってかれはうどん以外の料理を受け付けないし…うーん。どうしたらいいんだろう。