PR
複雑・ファジー小説
- Re: 常闇の魔法青年-Twilight of Anima-キャラ求 ( No.15 )
- 日時: 2014/06/29 17:26
- 名前: 紅 (ID: gOBbXtG8)
- 参照: 三話〜龍殺し〜
「じ、冗談じゃないわよ! 何でレグナートがここに!?」
古代龍〈レグナート〉
はるか昔に起きた神々の戦争〈ラグナロク〉の時代に数多存在した龍の名である。
一度火炎を吹けば、ルミナシアの半分が黒く染まると云われるほどの力を持った龍である。
「淳也くん、逃げよう! 沙那さんは任せて!」
「早くクリスタルを……って、淳也?」
皆が逃げようと思っている中で、淳也は1人、闇の粒子を右手に集めていた。
「ちょっと、抗うつもり!? 貴方死にたいの!?」
暁美が叫んでいるが、淳也は応えない。
彼は右手に多量の闇の粒子を集め終えると、鎌を形成する前にそれを解き放った。
比較的ゆっくりとしたスピードで放たれたそれは、強力な追尾性能でレグナートの胸へと飛んでいく。
レグナートは自分の力を過信しているのか、その場から動かない。それを淳也は見逃さなかった。
「はぁぁぁぁああああ!!」
粒子の塊がレグナートに命中する寸前、彼は一瞬で闇の粒子を集めて鎌を形成した。
同時にレグナートを目掛けて大きく跳躍し、大きく素早く鎌を振り払う。
鎌はレグナートには命中せず、先ほど放った闇の塊に命中する。途端に、闇の固まりは一瞬で肥大化した。
それはレグナートを容易く飲み込むほどの大きさであり、闇はレグナートを包んだ。
包むと、闇はレグナートの細胞と神経を侵食し始め、その機能と生命活動を妨害させ始めた。
つまり、強靭な生命力を根から絶ったのである。
レグナートはやがて断末魔を発すると、大きな音を立てて落ちた。
PR