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複雑・ファジー小説
- Re: 創始のカルネージ ( No.12 )
- 日時: 2014/07/29 17:14
- 名前: 石鹸糖 (ID: 60TA9nBF)
「って言っても、どっから行けば良いのか分かんねぇな……」
とりあえず和馬は、自動販売機のコーヒーを飲みながらどの部署から行こうか考えていた。
作戦立案技術局は、和馬の脳内イメージの中では眼鏡をかけた堅苦しい老人達が議論しているという偏見の為、何となく行きづらい。
兵器開発技術局は、何だかガスマスクを付けた白衣の技術局局員達に解剖された挙句武器の素材にされそうといった酷い偏見がある為、行きたくない。
すると、まだ訪れた事の無い部署ということで消去法で情報処理技術局となる。和馬はあまり仕事内容を詳しく知らないが、別名「ナーヴの神経」とも言われている部署なのできっと凄いのだろう。
電子掲示板のマップを確認し、部署に向かおうとすると突如前方から欠陥ロケットの様な動きで突っ込んでくる人が見える。
突然のことなので和馬も避け切れず、結局衝突してしまった。
衝突してきたのは、どうやら女性の様で赤いジャケットを着ていることから恐らく殲滅隊員だろう。
「えと……すいません、急いでてっ!し、失礼します!」
「は、はあ……。」
彼女は和馬に馬乗りになっていた体勢から素早く抜け出すと、そのまま何処かへ走り去っていってしまった。余程急いでいたのだろう。
和馬も情報処理技術局に向かおうと階段を上るが、先程少し彼女の下着が見えた事を思い出して赤面した。
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