複雑・ファジー小説

Re: 魔法少女戦記 ( No.3 )
日時: 2014/07/31 19:23
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「そんなこんなでチッキューのニーッポンに来た訳だが…
マジカルガールズとやらはどこにいるんだ?ウォンウォン!」

「それが私にもわからないんですよねぇ。敵が現れるまで、適当に町ぶらでもしますか」

サンドウィッチの提案で、俺たちがチッキューのニーッポンのコンビーニに入ったその刹那、甲高い悲鳴が上がった。

「なんだ、強盗でも入ったのかよ、ウォンウォン!」

「それは違うねぇ、ウルフマン。客は君とスチールマンの姿を見て悲鳴をあげたんだろうねぇ。君たちは異形だからねぇ」

「ああ…そうだったのかよ、パペットマン。ったく俺たちの姿見てビビるとか、チッキュー人はマジでパネェな、ウォンウォン!」

俺は事情がわかったのでほっとし、店内を歩き回った。

よく見るとかなり珍しい品ぞろえだ。

俺たちの星ではまず売っていないようなものが売っている。

俺は食い物らしきものを買い物かごに入れ、レジへ持っていった。

ちなみに俺たちの会計担当はスチールマンだ。

名前の通り宇宙スチールの甲冑で覆われた、武骨で武人肌、脳みそ筋肉のコイツならいくら払っても金の価値なんかわかんねぇだろ、と思っていたら、ギギギギと金属音を立てて俺の方を向くと、奴が5か月ぶりに口を開いた。

「割り勘」

わ、割り勘だと!?こいつ、いつからそんな単語を覚えたんだ!?

「では、お会計は頼みましたよ、お二方。我々は先に外で待っていますね」

畜生、サンドウィッチの野郎、覚えてろよ、割り勘の怨みは恐ろしいんだからな…!