複雑・ファジー小説
- Re: 魔法少女戦記(キャラ募集!) ( No.41 )
- 日時: 2014/08/02 15:31
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
エデン星まで帰ってきて、結局僕たちはまた引き分けでした。
不動さんは悔しそうに顔をしがめていましたが、僕としては、今まで絶対に早くて追いつけない不動さんと互角の競争ができたので、嬉しくて仕方がありません。
彼は少し肩で息をしながら僕に訊ねました。
「フレンチ、あいつらの今の状態はどうだ?」
僕はエデン星で開発された万能スマートホンを開き、彼らの戦闘状況を確認します。
「今のところ、イザナギさんがあいなさんとゆきさんのコンビに敗れ、現在トールさんとリルルさんのコンビに、まいかさんとハニーさんが
闘っているところです。かなり劣勢ですから、もしかすると彼女たちは負けてしまうかもしれません」
しかし、彼は彼女たちの状況を聞いても平然として、前の方を見つめています。
僕が気になって前を見てみますと、そこはよく知る人物が笑みを浮かべて立っていました。
白のオールバックに白い軍服姿の男性—ジャドウさん、もとい堕天使ルシフェルさんでした。
「珍しいな、お前がこの星に帰ってくるなんて」
「フフフフ、そうだな、不動よ」
「弟にはあったのか?」
不動さんが訊いたその刹那、彼は顔が引きつりぎこちない笑みを浮かべ、冷や汗を流し始めました。
「お前たちはそこまでして、俺を弟に会わせたいのか?」
「お前は、弟と家庭の事情つきのつまらない喧嘩をしてこの星にいるのが嫌になり、時空の神クロノス、もといスター会長が地球でガキ共を育てていることを知って、これをチャンスに地球に2000年以上居座っていたからな。そろそろ弟と和解してもいいんじゃないか?」
「…そのつもりで来たのだが、お前達を見つけてな」
「嘘をつくな。地獄を管理するのが飽きて休暇に来たんだろう」
「フフフフ…さすがは不動、嘘を見抜くのが上手いですなあ。
立ち話も面白味がないから、レストランにでも入ろう」
「お前のおごりでな」
「…よかろう」
こうして僕たち3人は、エデン星でもよく売れているレストラン目指して飛び立ちました。