複雑・ファジー小説
- Re: 魔法少女戦記(愛深さん、大歓迎!) ( No.58 )
- 日時: 2014/08/05 17:21
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ハニーさんが欠席?
僕は学校で、彼女がいないことに気が付いた。
彼女と仲良しである4人に聞いてみても、連絡もないためわからないという。
もしかして…誘拐?
そう考えた僕は、彼女のことが気になって仕方がなかった。
学校が終わった僕は真っ先に彼女の家に向かって走り出す。
どうしてだろう。
彼女はただのクラスメートでたまに話しかけるぐらいで、特別仲がいいという訳ではない。
でも、今僕はなぜだかわからけれど、彼女のことが気になって仕方がなかった。なんだろう…この気持ち…
彼女の家の前までやってくると、ひとりの男性が僕の前に立ちはだかった。
銀の仮面をつけ、怪しげな笑みを浮かべ、道化師の恰好をした彼は僕に訊ねた。
「あなたは西園寺くんですね?」
僕は一瞬驚いたけど、取りあえず返事を返す。
「そうですが、それがどうかしましたか?」
すると彼はニタァと不気味な笑みを浮かべ、
「あなたが探しているのは、これですか?」
彼が見せびらかしたガラス瓶の中身を見て驚いた。
なんと中に15センチぐらいになったハニーさんがいるではないか。
見た瞬間は人形かなにかと思ったけど、動いているし、ガラスで聞こえないけど口をパクパク開けて言葉も話している様子を見て、考え直す。
これは、信じたくないけど、本物だ!
「アーッハハハハハハ!ご名答、大正解ですよ。わたしが彼女をこんな風にしたのです」
コイツ、魔法使いか?
「そう思っていた方がいいかもしれませんねぇ。まあ、あなたはここで死ぬのですが」
言うなり、いきなり彼の放った強烈な蹴りが僕の頬を直撃した。
「ぐあっ…!」
その威力に倒れ伏して気が付いたが、今の攻撃を受けて、口が切れて血が流れている。
「さあ、弱い者いじめといきましょうか」
夕日に照らされて、彼の赤い瞳がまるで地獄絵図に出てくる地獄の炎のように赤く輝いた。