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複雑・ファジー小説
- Re: 魔法少女戦記 ( No.7 )
- 日時: 2014/08/01 06:39
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「ウォンウォン!待ちくたびれたぜ、マジカルガールズ」
今日の朝見た、狼を自称する黒い革ジャンを着たドーベルマンの怪人は、電柱の上でM字開脚をしてあたしたちを待ち受けていた。
それにしても、あの体勢きつくないの?
「あんた、どうしてもあたしたちと闘いたいっていうわけ?」
あたしは開脚の疑問をグッと堪え、奴に訊ねた。
「そうだ」
「嫌だと言ったら?」
すると彼の目がキラリと光った。
「こうしてやる!この場にあるマイナスエネルギーをわがゲージに!」
マイナスエネルギー…確かあいつらのボスが喜ぶ、絶望や嘆き、悲しみなどの負のエネルギーの総称。
それが奴の持っている、メモリつきの水筒に入っていく。
「ウォンウォン!ご名答だ。これをゲージ100…つまりMAXまで集めると、大帝様のテンションが最上級になり、彼を封じ込めている宇宙の結界が破壊され、大帝は自由を得る。…ちなみに、今ので10溜まったぜ」
もし100まで溜まったら、宇宙最大の悪の権化が地球を滅亡しに来てしまう。
「そんなことさせるもんですか!」
「ほう。いい度胸じゃねぇか。ベロベロバァ!」
奴は電柱から飛び降り着地すると、モンスターカプセルを投げ、巨大な怪物ベロベロバァを出現させる。
モンスターカプセルは、スキャンした物体を怪物として生み出すことができるという、とんでもない代物なのだ。
「さあ、やれ(ビルディング)ベロベロバァ!」
ビルに手と足がつき、その中央に舌を出しおどけた顔がついた怪物ベロベロバァはあたしたちに拳を放ってきた。
こうなったら、変身するしかない。
「いくよ、みんな!」
「「「うん!」」」
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