複雑・ファジー小説

Re: 魔法少女戦記 ( No.70 )
日時: 2014/08/10 05:27
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

吾輩は早速彼の背中にハイキックを食らわせる。

彼はうめき声を上げて体勢を崩す。

「やはり、エンゼル星人の最大の武器であり弱点はその羽だったということかーッ!」

飛び上がり、ドロップキックを敢行しようとする彼の背後に素早く回ると、そのまま彼の両の羽を力任せに引きちぎった。

羽は意外にもいとも簡単にもぎ取ることができた。

彼はそのまま落下し、背中から大量の出血させながら、リングへ轟沈した。

必殺技の応酬戦といきたかったが、どうやら必殺技を出すまでもないらしい。

カンカンカンカン!

試合終了のゴングが鳴り、吾輩の勝利が決定した直後、彼はゆっくりと立ち上がってきた。

「…約束は守りますよ…それで、僕は何をすればいいのですか…?」

彼の返事に笑みを浮かべ、改めて魔法少女たちの殲滅を本格的に実行に移せると実感した。



わたしたちは、不動さんが用意した最後の対戦相手と闘うために、再びエデン星へと来ていた。

不動さんの後についていくと、開けた土地が見えてきて、そこになぜか通常の2倍ほどの広さのプロレスのリングが設置されていた。

リングの中央には、深い森林のような脛まで長い髪にエメラルドの瞳
頭には枝葉の王冠、露出の高いドレスに籠手やグリーブを着けている女神様が立っていた。

「私はティナ。お前たちの対戦相手よ」