複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い ( No.112 )
日時: 2014/08/29 15:58
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ジャドウsid

フフフフ…

わが元弟子は死んだ。

俺のロメロスペシャルを食らい、胸から血を噴き出し、死亡した。

人間は脆く、寿命も遥かに短い。

ゆえに下らぬ考え方しかできない嘆かわしい生き物。

少なくとも、俺はスターレスリングジムの人間はそうでないと信じていた。

だが、奴らは事もあろうに大恩ある会長を裏切り、カイザーの元へとついた。

『騎士たるもの主君はひとり』。

これは昔からこの星で言われている格言。

だが、この言葉を残したのは、他でもないこの俺なのだ。

俺は自身の生き様でそれを広めてやろうと、自らこの格言の通りに生き、実行してきた。

人間たちがひとりの主君を尊敬し、忠誠を誓い、己の正義と信念を持ち、正々堂々とした闘いの果てに、真っ白な灰となり、燃え尽きる。

俺のこの教えをごく最近実行に移したあるボクサーがいた。

架空の人物であるが、俺は彼を同志として認める!

それに引き換え、他の人間の堕落!あれはなんだ!

チャラチャラした下品極まりない言葉遣いに、年寄りを敬わない無礼な態度、無駄な価値のない知識を開けし、見下す下等な行動に言動!

最近の人間はなっとらん!

だからこそ、俺が世の能力者を徹底的に殲滅し教えてやるのだ、奴らの甘さや堕落っぷりをな!

そう考えていると、またしてもふたりの人間が俺に殺されようと現れた。

「フフフフ…ヨハネスに安瀬、会えて光栄ですぞ。早速我が死のリングにあがりたまえ」

俺はこのヨハネスが、会長の弟子の中でとびきり気に入らん。

体力は低いわ、無駄に食費はかかるわ、女々しいわ…俺の大嫌いな人類№1だ。

だが、こうしてのこのこ現れてきて実に助かる。探す手間が省けるのでな。

今まで俺が彼がいることで味わった実に不愉快な思い、今こそ返してくれる。

…ついでに言えばもうひとりの男はおまけだ。

ふたりまとめて俺の恐怖を味わ合わせた後、地獄へ葬りさってくれる。

「試合開始といきましょうかな、どこからでもかかってくるがよい。フフフフ…」

次回予告
ジャドウVSチームスーパー、試合開始!